業界標準の世界では、仕様は企業標準、事実上標準、業界標準の三つのレベルに分類されます。企業標準は、設計要素が企業全体で採用されるときに達成されます。事実上標準は、企業標準から成長したもので、(アンドロイドフォンでのマイクロUSBなど)よくある産業のソリューションの機能を果たします。
業界標準は、精密アプリケーションのばらつきを最小化するために参加者を結集した団体が正式に生み出す仕様です。目的は、互換性、パフォーマンス、効率の向上です。これらの目標を達成するには、多種多様な参加者で構成される集団の中整合を図る必要があり、そのため多量の研究や時間が必要です。
コネクター会社としてSamtecは、いろんな種類のハードウェアやソフトウェアに接続する製品を提供します。このため当社では幅広い業界標準を遵守する必要性があります。当社で対応する業界標準の大部分:
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このセクションでは、幅広いコンピューティング関連のアプリケーションに対応する規格を取り上げます。最適なデータレートを達成するには、組込コンピューティングシステムは近代的なインターコネクション アーキテクチャに依存します。Samtecはこの要件を満たすため、様々な高速インターコネクションソリューションを提供します。
業界標準 | 説明 | ||
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HSMC |
Intel® HSMCには、ハイスピード メザニンカード インタフェースの電気特性と機械的性質が定義されています。この仕様は、メザニンカードがホストボードと通信および接続する方法を標準化するものです。 |
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PC/104 |
組み込みアプリケーションにデスクトップコンピュータ技術を適用するというビジョンに基づき、1992年2月にPC/104™ Consortiumが設立されました。小型ながらも、PC/104™は設計上シンプルかつ洗練されているものであると同時に、地上と宇宙において堅牢なパフォーマンスを発揮することが実証されています。PC/104™技術は、これまでの技術の成果ときたる革新の信頼性を融合させます。 |
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PICMG |
企業および組織から成るPICMGのコンソーシアムは、高性能な電気通信、軍事、工業、および汎用の組み込みコンピューティング アプリケーション向けにオープンスタンダードの共同開発を続けています。CompactPCI®、MicroTCA®、COM Express®、COM-HPC™をはじめ、その他多くの主な規格群が策定されています。 |
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PISMO |
プラットフォーム非依存のストレージモジュールであるPISMOTMは、その仕様により、モバイルデバイス用ICの最適な組み合わせに関する問題を解決します。PISMOTM規格は互換性のある便利なメモリー用テストボードを提供。PISMOTMボードでは設計サイクルと製品化までの時間が短縮されるため、設計の複雑さが大幅に軽減されます。 |
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SFF-SIG |
SFF-SIG(Small Form Factor Special Interest Group)は、主にモジュール式組み込みコンピュータとコントローラの開発に専門に取り組む規格団体です。 SFF-SIG仕様の多くは、単一ボードシステムやCOM(コンピュータオンモジュール)フォームファクタを定義する際に、PCI Express®やUSBなどの実証済みのインターフェースを利用しています。 |
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SNIA® |
SNIA-TA-1002は、シールドなし、入出力、カードエッジコネクターと、最大112 GTps PAM4までの動作が可能な嵌合カードインターフェイスです。コネクターは帯域幅の必要性に応じて56、84または140の接点を持ち、ストレート、ライトアングル、エッジマウント、直交アプリケーション用に設定が可能です。 |
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SOSATM |
C5ISR(命令、指揮、通信、コンピューター、サイバー、インテリジェンス、監視、偵察)などの政府機関の現在の能力にとって、モジュラーの設計不足や無理に施された改造、極端な設定の必要性が障害となっています。この結果、兵士に適切な装備を提供するまでに長い納期や高いコストが発生しています。 これらの懸念へのより良い対処と、ハードウェアとソフトウェアシステムコンポーネントのためのセンサーソリューションの確立を目的に、センサー・オープン・システム・アーキテクチャー(SOSA™)は構築されました。SOSA™の目標は、開発費用と一本化にかかる費用、および新たなセンサーの特性を適切に処理するのにかかる時間の削減です。これはVITAなどの既存の実証済み業界基準に準拠しています。 |
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VITA |
VITAのメンバーは、VMEbus、PCI Mezzanine Card (PMC)、VXS、VPX、FMCをはじめ、その他多くの主なコンピューターバス、ボード、システムの仕様を定義および作成しています。1984年創設以来、VITAは約100のワーキンググループを設立し、世界中の重要な組み込みシステムの設計者にとって大きな意味を持つ仕様や規格を開発してきました。VITA技術をベースとした製品は、医療画像診断や宇宙発射制御、半導体実装、防衛システムなどの各種システムで活用されています。 |
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伝送プロトコルは、今日最も人気の規格の中核部であり、プロセッサ間の通信を実現します。幅広い補助I/Oサブシステムで外部デバイスも含めるよう境界が広がります。プロトコルとI/Oが一緒になって信頼性の高い伝送を確保することは、今日のコンピューティングシステムには重要なことです。
業界標準 | 説明 | ||
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COBO |
このCOBO(オンボードオプティクス コンソーシアム)の副仕様は、COBOネットワーキング機器の電気的検査および光学的検査に使用されるCOBOコンプライアンスボード(CCB)の特性を定義しています。CCBには、400GAUI-8 C2Mインターフェースに対応するホスト コンプライアンス ボード(HCB)およびモジュール コンプライアンス ボード(MCB)が含まれます。 |
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HT3 |
HyperTransport® Consortiumは、コンピューティングシステムの設計において全体的なパフォーマンスの向上を可能にするオープン標準プロトコルの作成に取り組んでいる、国際的に認められた規格団体です。 |
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IEEE |
IEEEとIEEEメンバーは、世界160カ国以上で活動する約423,000万人のメンバー、および頻繁に引用される出版物、国際会議、標準規格(スタンダード)、および専門的・教育的活動を通じて、国際社会をインスパイアし、より良い未来に貢献する技術革新を推進します。IEEE は、エンジニアリング、コンピューティング、そして技術情報に関して、世界各地で信頼できる情報を発信しています。 |
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JIIA / CoaXPress® |
日本インダストリアルイメージング協会(JIIA)は、産業用画像処理の技術革新を率いる、日本を拠点とする組織です。JIIAは産業用画像分野に関連する団体の国際社会を推進し、これにより世界中の産業用画像分野における基準の発展と製品開発に貢献しています。 |
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PCI Express® |
PCI Express®標準は、迅速で効率の良いポイント・ツー・ポイント転送の動作に必要とされる、シリアル拡張バスおよびコンポーネントのプロトコルと物理的仕様を定義します。CIe®バスは、ノートパソコンからサーバー、その他の高パフォーマンスシステムまでのコンピュータに関する通信規格です。 |
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SFP |
SFP/SFP+(Small Form-Factor Pluggable)はホットスワップ対応のコンパクトな光モジュールトランシーバーです。一般的に電気通信やデータ通信のアプリケーションで使用されます。 |
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SATA |
シリアルATアタッチメント(SATA)は、ホストバス アダプターをマスストレージデバイスに接続するコンピューターバス インターフェースです。ハードディスクデバイス、光デバイス、ソリッドステートデバイスが含まれます。 |
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SMPTE |
SMPTE:Society of Motion Picture and TelevisionEngineers®(米国映画テレビ技術者協会)は、1916年以来、メディアやエンターテイメントにおいて、数多くの大きな進歩を推進してきました。 カラーテレビから8k UHDビデオにいたるまで、SMPTEの取り組みは私たち全員に日常的に影響を与えています。イメージング専門家から学生にいたるまで、7000人を超えるメンバーを持つSMPTEは、映画やテレビの開発に不可欠となる規格をこれからも開発し続けます。 |
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USB |
USB(ユニバーサルシリアルバス)は市場で最も一般的な業界標準の一つです。その用途は、コネクターやケーブルの仕様、接続プロトコル、周辺機器の電源と多岐にわたります。 |
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テスト、デバッグ、プログラミングのプロセスは、比較的シンプルな演算から、複雑なデータ分析に至るまで様々です。これらのプロセスを支援するために様々な物理規格が定義され、実装能力と互換性を向上し、且つ、基板面積とピン配列を最小化しています。
業界標準 | 説明 | ||
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Arm® |
Arm® RealViewハードウェアプラットフォームは、アーキテクチャーとCPUの評価、ハードウェアとソフトウェアの設計、ASICエミュレーションに適しています。 |
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JTAG |
Joint Test Action Group(JTAG)はIEEE規格1149.1の一般的な呼称です。この規格は、バウンダリースキャンとも呼ばれるボードレベル インターコネクトの試験方法を定義します。もともとJTAGは一般的な問題について試験を行う方法の一つとして作成されましたが、最近ではデバイスの構成方法の一つとなりつつあります。JTAGハードウェアは5種類のシグナル:TDI (Test Data In)、TDO (Test Data Out)、TMS (Test Mode Select)、TCK (Test Clock)、TRST(Test Report-optional)から情報を読み取ります。 |
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Nexus 5001 |
Global Embedded Processor Debug InterfaceのNexus 5001™ Forum規格であるIEEE-ISTO 5001™-1999は、ソフトウェア開発と組み込みプロセッサーのデバッグに汎用的なインターフェースを提供するオープン業界標準です。 |
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Power.org |
Power Architectureは1980年初頭にIBMによって開発されました。Power Architecture技術は家庭用電化製品からスーパーコンピューターまで多くのアプリケーションで使用されています。POWER.orgが推進する昨今のハイスピード シグナル プロトコルの採用においては、これまでの多くの問題を解決するため、効果的なトレースコネクターやデバッグコネクター、新しいケーブル、そして全体的にコスト効率の高いソリューションを新たに探す必要がありました。 |
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デベロッパーは、シリコンベースのプラットフォームの設計需要が絶え間なく進化することをよく認識しています。そして、高まるパフォーマンス要件に対し、サイズ、電力消費、製品化までの時間やコストといった一般的な懸念とのバランスを図るという課題に多くが直面しています。人気のソリューションでは、独自開発のシリコンの代わりとしてFPGA技術を利用します。Samtecでは、エンドユーザーが製品目標を次のレベルへと高められるようシリコン産業を支援します。
業界のイネーブラー | 説明 | ||
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Intel® |
Intel®開発キットはエンジニアに完全かつ質の高い設計環境を提供します。設計プロセスが簡素化され、市場投入までの時間も短縮されます。Intel®の数多くのボートおよびキットで、Samtecハイスピードインターコネクト ソリューションが採用されています。 |
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製作者向けキット |
「メイカーズムーブメント」とよばれるテクノロジーDIYコミュニティを支える柱を構成するのは、自分で修理に挑戦する人や愛好家、学生、マニアといった人々です。製作者らはさまざまなオープンソースの電気プラットフォームを利用して、ロボットやドローン、アート、クラフト、楽器まで、インタラクティブなアイテムを幅広く開発しています。 |
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Microsemi |
MicrosemiはFPGAおよびSoC FPGA設計用の一連の開発キット&ボードを提供します。次の設計を開始できるように、Libero SoC設計ソフトウェア、電源、プログラミング&デバッグツールが含まれています。 |
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Xilinx |
Xilinx®およびそのアライアンスプログラムメンバーは、業界でも最も包括的なFPGA開発ボードおよび設計サービスを提供しており、幅広いアプリケーションニーズに応じて、開発者の収益までにかかる時間を短縮します。 |
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