Power Architectureは1980年初頭にIBMによって開発されました。Power Architecture技術は家庭用電化製品からスーパーコンピューターまで多くのアプリケーションで使用されています。POWER.orgが推進する昨今のハイスピード シグナル プロトコルの採用においては、これまでの多くの問題を解決するため、効果的なトレースコネクターやデバッグコネクター、新しいケーブル、そして全体的にコスト効率の高いソリューションを新たに探す必要がありました。
ハイスピード シリアル プロトコルと次世代トレースの接続方式を定義するため、Common Debug Interface Technical Subcommittee(CDITSC)のPhysical Connection groupが設立されました。同委員会は数か月をかけて、特に拡張性、最小のフットプリント、ファインピッチ、シグナルインテグリティを考慮し、シリアル プロトコルと物理コネクターを慎重に選定しました。コネクターとして選ばれたSamtec Edge Rate®コネクター製品群(ERM8/ERF8製品)の修正版はそれ以降、仕様において、またメンバー開発者の間で、HSSTPコネクター、HST-xxx、またはPOWER.orgトレースコネクターと呼ばれています。
POWER.org規格ではSamtecのEdge Rate® ERM8/ERF8製品コネクターセットを推奨しています。ERM8/ERF8製品のカスタマイズASP版であるこれらの製品には、極数11、17、23、35の4種類のサイズがあります。4つのサイズがそろったソリューション群はスペースの確保が重要で、最大限のシグナル数を必要とする場合に適しています。
ボード・ツー・ボード ソリューションではフリクションラッチを、またケーブル・ツー・ボード ソリューションではより高い嵌合保持力を実現するためスクイーズラッチを採用。いずれのソリューションも同じメス型ソケットと相互嵌合が可能です。Samtecが提供するすべてのPOWER.org推奨コネクターを以下に記載します。
シンプレックス コネクター リファレンス |
デュプレックス コネクター リファレンス |
ピン数 |
極数 |
説明 |
めっき:K=30 µ" 金 |
製品図面 |
3D |
PADS |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
HST-S22 |
HST-D22 |
22 |
11 |
メス型 |
K |
|||
HST-S34 |
HST-D34 |
34 |
17 |
メス型 |
K |
|||
HST-S46 |
HST-D46 |
46 |
23 |
メス型 |
K |
|||
HST-D70 |
70 |
35 |
メス型 |
K |